Gibson J-45 に憧れて

■四月の一日（いっぴ）。新しい年度の始まり。そしてエイプリルフール。何かウィットに富んだジョークの一つでも載せようかと思ったが、微塵もそんな才能がない人間は考えるだけ無駄な労力。仮にここに書いたところで（それがどんなにウィットに富んだものであろうが）市井の還暦俗物ジジイが書いたものなど誰も興味なんぞ持たない。そういうことは専門家に任せればいいのである。

■今日はまさに春の一日だった。桜はどこもかしこも満開。
　そしてバイク日和。丹波篠山方面へと続く近所の国道は中小様々なオートバイが待ちに待った春の到来を満喫するかの如く皆が皆それぞれ風になっていた。春風に乗ったオートバイはやがてその風を追い抜き夏へ向かっていく。ライダーは春風に乗って夏に会えるけど、この私は独り誰に会う当てもなし。できれば先日手に入れた春夏物のバイク用ジャケットを着て中古の125ccスクーターを春真っ盛りの中を走らせたかった。だが休みである今日と明日は、今日が両親の、そして明日は義父の介護の用事で朝から夜まで予定はいっぱい。平日は朝から夜まで仕事に、そして土日は親の介護にこの身を捧げる。子育てが終わって子供が何とか巣立ってくれた後は「さあこれからが自分の時間！」、そして還暦迎えて「悠々自適の生活満喫だ！」のはずだったのに気付けばそんなものとは一切縁のない次元レベルの、この歳になっても生活に追われるつまらん還暦俗物ジジイになっていた。
　ああ、どこでどうボタンをかけ間違えたか……？

　そんなこんなで、この土日は面白いことなど一切起こらないだろう。つまりここに特筆することはなく、つまりこの土日のこのブログの更新はここまでということである。

■備考
　仕事関係の知り合いが近々新しいバイクを買うそうな。羨ましいったらありゃしない。

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